2000年から始まった介護保険は、2006年4月から一部が改正され、要介護1までの段階で、なんとか認知症や運動機能障害の進行をくいとめようと、強力に介護予防の考え方が取り入れられるようになりました。その結果、今までの介護保険では診査79項目に歯科項目が全くなかったのですが、今回、お口の中の診査が大幅に導入される事になりました。これは、歯科大学の老人歯科調査の結果で、お口の中が健康であるという事がもっとも大事ということが分かったのです。
例えば、ひとつの調査の結果ですが、「むせることの頻度」は、高齢な健康な人と介護支援者、要介護認定1の人は20%で、要介護認定2,3,4,5の人は43%以上あり、要介護1までの人と要介護2以上の人の間では、むせる、むせない、に大きな開きがあったのです。
また、むせる人を、高齢な健康な人、介護支援者、要介護認定1,2,3,4,5すべてで調べてみたところ、むせる人の口腔内環境は、歯が多く失われていて、義歯を使用していないとか、合わない義歯をいれているとか、歯に歯石やプラークが大量についているとか、とても劣悪だったのです。
つまり、健康者や介護予備軍の段階でも、「体は健康でも口の中は寝たきり」だったのです。そして、逆に、人工の歯でも、歯がちゃんとそろっていて不自由なく何でも咬めている老人、歯がすべてそろっている老人はボケもなく元気であることがわかったのです。
かみ合わせの歯がすべてそろっていることが、ボケを防止し健康な老人でいられること、最も体の健康に大切だということがわかったのです。
国はこの事に気付き、2006年から介護予防重視型政策に力をいれだしました。それで、「健康を維持するには歯はとても大切なもの」という意識をもってもらい、歯が失われないようにするために、一般の社会保険や国民健康保険の制度でも、フッ素洗口やフッ素塗布、歯石除去とPMTC(歯科医院で歯をみがいてもらう事)などの予防歯科が大幅に取り入れられました。
体の健康を維持するためには、天然の歯でも人工の歯でも、28本すべての歯がそろっている事がとても大切な事なのです。
インプラントサテライトシステム導入
森 歯科医院
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